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日本語教師

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○どんな仕事?       
日本国内で日本語を勉強している外国人に日本語を教える仕事。
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私は現在、留学生のための日本語学校で、非常勤の日本語教師として、働いています。

日本国内で日本語を勉強している人の数は、およそ8万人、その大半を占めるのは、大学や、日本語学校で学ぶ留学生です。出身国は中国25%、韓国15%、アメリカ13%となっています。

  • 私がこの仕事を始めたのは

大学を卒業後、ソフトウェア会社で2年働いた後です。当時、政府の「留学生10万人計画」という政策によって、日本語学習者が激増し、日本語教師という職業に注目が集まりました。大学の先輩が、それ以前から、この職業に就いていらっしゃったこともあり、もともと語学に興味を持っていた私は、会社をやめ、この世界に入ったわけです。改めて、日本語教師養成講座に1年間通い、終了後、新聞広告で見つけた日本語学校に応募し、非常勤講師として採用されました。同時に別の学校にも所属し、ビジネスマンのプライベートレッスン(オフィスに派遣)や、外国人の奥さん達に、日本語を教えるボランティア活動も経験しました。

結婚後すぐに妊娠し、体調を崩したのをきっかけに休職し、二児出産、育児であっという間に10年たちました。下の子が幼稚園に入ると、久しぶりにぽっかりとひとりの時間ができました。それを機に、日本語教育の本を掘り出してきて、認定試験の受験勉強を始めました。(この試験は1988年から始まった検定試験(合格率は18%程度※1)で、いわゆる資格試験ではありませんが、最近ではこの試験に合格していることが、採用の条件になっている日本語学校がほとんどなのです。)

家事を済ませてから、子供のお迎えの時間までの2,3時間が勝負、という緊張感がかえって良かったと思っています。ノルマを決め、久しぶりの勉強の毎日は、大変でしたが、今思えばハリがありました。翌年の試験に合格し、さらに主人の仕事のため1年間の滞米生活を経て、ついに再就職したわけです。

その際は、日本語教育の情報誌(アルク)で、子どもの学校の時間内で通勤可能な学校を捜し、(現在の学校1校しかありませんでした。)連絡を取り、面接がかない、まずは登録され、3ヶ月後に仕事がきました。

  • 10年前に比べ、

学生も学校も減った今では、国内では、日本語教師は就職難です。私の場合はたまたまクラス数が増えたという学校の事情とタイミングが合ったからで、ラッキーでした。私の勤務しているような民間の日本語学校の待遇ははっきり言って良くありません。その上、準備には結構時間がかかります(私の場合は1日の授業(4コマ)のための準備に2時間以上費やしています。)が、それに対しての支払いはありません。というわけで、この仕事は、「なるのも大変、なっても大変」という現状があります。1コマ45分に対して、1500円~2000円ぐらいが相場のようです。この仕事で生計を立てるには、相当な授業数をこなすか、または専任講師になるかということになります。非常勤講師に、奥さん方が多いのはそういう事情でしょう。

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もちろん、日本語教師と一言でいっても、さまざまな形態があります。日本語を教えてみたい人にとって、最も手っ取り早い方法は身近の外国人に個人的に教えることです。次に民間団体、あるいは自治体が主催しているボランティアサークルに入ることです。これらの場合、試験などはないのですが、その団体が行っている講座を終了することを課せられることが多いようです。正式な日本語教育機関で教えたい人は、資格や経験が必要です。

私の勤務しているような民間の日本語学校では、大学や、民間、または公的養成講座で、必要時間数(一般的に420時間のカリキュラムがあります)の知識を習得し、かつ前述した、文部省認定の検定試験に合格することが必要とされます。

実際にはそれら以上に経験も重視されます。大学や、公的機関で教えるには、日本語教育の主専攻の大学院(修士)を出ることが必要です。海外の大学や小中高で教えるには、経験や、そこの国の語学力も必要なようです。お給料などの待遇もれぞれによって違います。

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日本語を教えていて、一番楽しいことは、外国人の目で日本語を客観的に見て、母国語ながら、さまざまな発見があることです。また、初級から始めた学生が、1年も経つとずいぶんこなれた日本語で、「先生お久しぶりです、お元気ですか。」などと声を掛けてくれるとき、とてもうれしいですし、国を出て、将来の夢のため、物価の高い日本で苦労しながら頑張る学生達にエネルギーをもらっています。教える、と言うと偉そうですが、何度か同じレベルの授業をやっても、その都度学生の反応が違いますから、日々試行錯誤で、どうやれば分かりやすいのかを、学生から教えてもらっているかんじです。わかりやすく教えることができ、学生が納得したとき、大変やりがいを感じます。

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今、午前授業を週二日持っています。1日は9:10~12:30、4コマ(1コマ45分)です。30分前には出勤しています。そしてその前日は授業の準備(教案、教材作りなど。これも子どもが帰ってくるまでが勝負!)、午後は子供のおけいこや、買い物などお母さん業、土、日は隔週ですが、少年野球の当番、といった日々を送っています。ちなみに、子どもは小3と小5の男児二人です。子どもの成長に伴って、仕事の時間を増やしていきたいと思っています(学校からはなるべく午前、午後通しでやって欲しいといわれているのですが)が、育児としごとの両立を考えると、現在はこれで目一杯です。将来的には、キャリアアップのため大学院進学も考えてはいます。

どんな仕事でもそうですが、健康が基本です。心身の健康に気を付けながら、謙虚な気持ちで、日々すべきことを淡々とこなしていきたい、というのが毎日の目標です。家族への感謝も忘れず、皆が私のしたいことを認めてくれるように、私も家族のやりたいことに協力していきたいと思っています。

............................................◆sonomaさんのプロフィール

小5と小3の二人の男の子の母であり、優しい夫の妻。

◆Emabuより.......................................................

sonomaさん、どうもありがとうございました。
「日本語教師」って誰でもできるのかな?なんてものじゃありませんね。認定試験や、それなりの勉強が必要なのですね。でも、やりがいと言う面では特にパートタイマーだからと言うことはないようですね。

ご主人も協力的でうらやましい限りです。でも、母である私たちが何か始める時は本当に回りの理解と協力が必要です。いつでも協力を得られるように日頃から努力を怠らないようにしたいですね。