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今度は自分を追いつめない

はじめてお便りいたします。
私は北海道在住の30歳、結婚5年の専業主婦です。

子どもはいません。同じく「北海道の転勤族の妻」さんのお話をよんで、私も皆さんとお話ししてみたくなりました。私はとってもとっても恵まれた環境の職場を1年3ヶ月前に辞めました。職業は養護学校の教員でした。夫は高校の教員をしております。

「北海道の転勤族の妻」さんと似た状況で、かつ何もかもがうまくいっているような状況だったと思います。職場での人間関係も良く、休暇は取りやすく、長期休暇もあり、お給料も仕事の内容や勤務時間を考え合わせると、申し訳ないほどたくさんいただいておりました。

夫と私との職場もすぐ近く、お互い5分以内の通勤でした。
「何で辞めちゃうの?」と、友人や同僚、双方の両親からも本当にもったいないと言われながらの退職でした。

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しかし、当時私の中では

  • 「共働きは何となく恥ずかしいこと」
  • 「夫の面子をつぶしている」
  • 「妻が働かなければならないような生活は不幸なこと」

というような、今考えると時代に逆行するような考えが先行していて、今の自分の恵まれすぎた環境さえも受け入れることができなかったのです。

また、「良い妻」でありたいという気持ちが強く、自分も出勤の支度で忙しい中、夫のお弁当を作ったり、夫より少しでも早く帰宅して、掃除や洗濯、食事の支度をしなければ!といつも自分で自分を追い込んでいました。

朝起きてから夜遅くまで動き回る生活は、生来がのんびり屋の私には本当につらく、いつも体調不良気味で頭痛薬と栄養ドリンクが必需品の生活でした。

今思えば、掃除や洗濯は後回しにしても良かったのですし、食事も1から作らなくても、いろいろ便利な物を利用するなど、自分を楽にする方法はいくらでもあったのですが、常に時間に追われていて精神的にも安らげない日常の中で、頭も心も堅くなっていたのでしょう。

仕事を辞めさえすれば、こんな忙しい毎日から解放される。その一心で退職しました。

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たしかに専業主婦は快適です。仕事をしていてもしていなくても、夫は相変わらず優しく大切にしてくれますし、心ゆくまで家の中を整理したり、ゆっくりと食事の支度をすること、お天気の良い日に洗濯物やお布団を干すことさえも、私にとっては嬉しいことなのです。その気持ちは今も変わりません。

ただ、自分が今までできたことが、どんどんできなくなってゆくのが怖いです。家族や友人以外の公的な会話をすること、人前に立っての授業、会議での提案......どれもが以前はできたことなのに、今はこれらのことが億劫で、怖いです。

これからの人生でまた仕事をしたいと思うならば、一刻も早く動かないときっと何もできなくなる......。そんな気がしています。

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しかし、ここで問題が。
まず第1は子どものことです。勤めているときは「こんなに忙しい生活では、子どもなんかできない」と思っており、辞めてから本気でゆっくり考えるつもりでした。しかし、まだできないので、そろそろ病院に行ってみようかと考えているところです。そこでどのような結果が出るかわかりませんので、これは再就職の前にクリアして置かなくてはならない問題ですね。

もう1つは、一度快適な「専業主婦のいる生活」を味わってしまった夫が、再就職には反対するだろう、ということです。

実は春に「週に1単位でも良いから、講師をしたいな」と夫に言ってみたところ、反対されてしまったのです。「今のほうが、前よりずっと良い顔してるよ」と言われてしまうと、返す言葉がありませんでした。

このままで良いのか、何か行動を起こすべきなのか、今は少し揺れています。

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自分に合った働き方というのも、考えてみたいと思っています。
あまり都会とはいえない地域に住んでいるので、職種の問題や夫の転勤との兼ね合いの問題もあります。それでもきっと良い答えが見つかると思いますし、何か方向が定まったらがんばって挑戦してみるつもりです。今度働くときにはは自分を追いつめないように、自分が楽しく充実する事を最優先に仕事とつきあって行くつもりです。

働く、働かないに関係なくこのようなホームページに出会えて良かったです。私のような経験が誰かのお役に立てば......と思い、自分の考えの整理も兼ねてお便りさせていただきました。
また、何か変化がありましたらご報告いたします。

★★★ssssssssssssssssssssssss Emabu より ssssssssssssssssss★★★

もとこさん、ありがとうございました。

退職に関しては「逃した魚は大きい」の心境でしょうか?
でも、女性には結婚、出産などでこのような思いを経験する方は多いと思います。

私も第1子出産後、職場復帰し、地獄のような毎日を経験したので、第2子出産後、職場復帰までしましたが、退職を選びました。そのときはそれがもっとも良い選択だと思いましたが、その後の就職状況を考えると、今でもあのとき、なぜもう少し頑張れなかったのかと考えることもあります。

しかし、人生は思う以上に長いです。

自分にあった働き方はきっと見つかります。

仕事も家庭も子供もみんな欲張りましょう!