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vol.44-PTAとどうかかわるか・・・

子供がいると、避けては通れないPTAの委員。
昔は専業主婦が優先、なんて頃もありましたが、今は下に小さい子供がいようと超ハードな仕事していようとお構いなしにやってきます。仕事をしていないのも推薦の理由にならないように、働いていますは断りの理由にはならないのです。

ここで、PTAにまだまだ関わった事のない方のために、私の育った学校でのPTAの組織についてお話しします。ほんの1例ですが、名前の違いこそあれ、運営基準は似たようなものだと思います。

PTAはPTAの代表となるPTA会長、副会長、書記、会計と言われるいわゆる3役と呼ばれる方が主に運営時のリーダー的存在です。その下に専門委員と学年学級委員があります。

 

専門委員は学校ごとに名前は違うでしょうが、美化活動や健康管理に関係深い「保健」。PTAの広報誌を作る事が主な目的の「広報」。PTA会員の親睦を深めるためのイベントの企画をする「成人」。地域との関わりの橋渡しをする「校外」の4つの委員からなります。

 

また、それらの専門委員とは別に、クラスでの取りまとめ役である「学年学級委員」があります。その他特別なものとして、次期PTA3役を選出するための「推薦委員」などがあります。

 

これらすべての委員会でも3役を選出します。つまり、委員長、副委員長、書記です。そして、PTAの3役と各委員会の委員長、学校の校長、副校長、担当の先生方によって構成されるのが、「実行委員会」です。文字どおり、PTAのすべての行事はこの「実行委員会」が実行していきます。

 

さて、PTAの組織構成が分かったところで、これからこの避けては通れないPTAとどうやって付き合って行くかです。

1つの方法として、まったく関わらず無視するというのがあります。しかし、これはあまりお勧めできません。なぜならば、人間は一人で生きていけるものではないからです。いざ、子どもが何かあったとき、たとえばいじめ、非行、登校拒否など一人では解決しにくい問題が起こったとき、顔見知りが一
人でもいれば、相談にものってもらえますし、話もしやすいですよね。それより、何より子供が毎日通っている学校です。何か協力してもいいと思いますよ。

 

もう一つは適当に参加する。大変な事は人任せで、お願いされても自分に得にならない事には手を出さない。委員会開催時も出席も欠席も半々。特に責任ももたず、適当よりいいかげん的な参加の仕方です。これは価値観の問題なのでこれでも良いと言う方はこのような参加しかないですね。でも、委員をやったあと、何も残らない。委員をした事に対して自分で得るものは何もない状態で終わってしまいます。これは、その時は楽だったという印象ですが、いろいろなことの関わり、人のつながりのきっかけが台なしになってしまいます。

 

最後に積極的に参加する。なかなか時間的にも難しいですが、出来る範囲で積極的に参加する事をお勧めします。積極的に参加する事によって、苦労はしたけれど得難い経験をする事は事実です。それは友達という形であったり、人脈という形であったり、自分自身の人間形成であったりもします。ただし、それがすぐに子どもの教育や育成に反映するかというと、まったく分からないというものです。PTAは一般的に貧乏くじのように思われる事が多いですが決して、そんな事はありません。特に忙しくしているお母さんはぜひ参加してみて欲しいです。そして、その時仲間になった方に救われるときがあるかも知れません。

でも、まずは自分の子供のために参加する。それで充分だと思います。
一人一人の子供が良くなれば、社会全体が良くなるはずです。

それと、会社でもPTA活動に対して、もっと理解を持って欲しいですね。
ボランティアで人を動かすのは、お金を使って人を動かすより、数倍も大変だという事がわかっていません。PTA活動に積極的に参加していた方はそれなりの人とのつながり、常識を身につけている方が多いです。ただし、中には肩書き欲しさに委員長や会長などの「長」のつくポストに就いている方もいます。

 

うちの子供の中学校では、珍しく学年学級委員には大勢の立候補がでるがでます。そのわけは、専門委員は地域(子供会)から各委員一人ずつ選出され、学年学級委員はクラスからが選出するというユニークな方法のためです。

 

とにかく避けては通れないPTA。引き受けたからには是非積極的に楽しく活動してみましょう! 同じ活動するのでも楽しんでやる活動と嫌々やる活動ではまったく違います。そして、働いている方ほど時間の使い方。作業の進め方も比較的上手な方が多いと感じます。

 

皆さん、自信を持って、子育てに参加していきましょう。
PTA活動そのものが子育てを学ぶ場所でもあります。