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vol.67-手に職に助けられて "苦節12年念願の仕事"

はたママ編集長のEmabuです。本職はコンピュータSEをしています。

大学卒業後、大手電気会社に就職し、2人目を出産後退職。
3年間、在宅にて通信教育の添削を経験。その後、大手電気会社の系列会社の契約社員(パートタイマー)のプログラマーとして9年間を過ごしました。


離婚後、小さな派遣会社の正社員とし1年間過ごし、給料と仕事内容に不満を持ち退職。現在はそれよりは少し大きい会社の契約社員として大手銀行のシステム開発をしています。

 

大学卒業後入社した電気会社では、大卒ということで男性と同じ勤務条件で働いていました。今で言う総合職という形の仕事形態になるでしょうか。
保護された立場で、差別というようなことは何も感じませんでした。

 

しかし、出産後就職した大手電気会社の系列会社では、契約社員(パートタイマー)ということだけで、かなりいろいろ屈辱的な思いをしました。子供は大きくなり、仕事も良くできるようになったのに給料が上がらない、などの不満です。

 

そして、その思いをぶつけて作ったのが「はたママ」であり、RaboonMine でもあります。その後、離婚を経験し、9年間勤めた会社を辞め。生活安定のため正社員を目指して職探しをしました。しかし、このとき年齢40歳。すでに小さな会社の社員にしかなれませんでした。
でも、9年間勤めた実績はとても役立ちました。何もしていなかったら、この小さな会社にも就職できなかったかもしれません。

 

しかし、そこでの給料は契約社員(パートタイマー)時代とそれほど変わるものではなく、また、ボーナスもとても貧相なものでした。おまけに、派遣元の10歳以上離れた若い社員に使われるわけで、あまり気持ちのいいものではありませんでした。また、業務知識も何もなくてもOK。私の経験はとても役立つものではありませんでした。

 

そこで、今度は一大決心をして、自分の技術をいくらで売れるか試してみよう! 

契約の派遣社員になろう! と自分の売り込みをすることにしました。

しかし、やはり年齢の壁は大きいです。41歳というだけで断られることもあります。

本当はWeb系の仕事にしようと思ったのですが、今までの経験を話すとどうしてもその仕事を勧められます。でも、逆にいえば、今までの経験を高く売れるということです。自分の欲しい金額を呈示し、仕事を紹介してもらいました。

 

派遣というのは、直接派遣される場合といくつかの企業を経由し、派遣される場合があります。私も本体→A社→B社→C社という形で、所属はC社。B社を通して、A社の社員として本体に雇われるわけです。こんな場合、B社の面接、A社の面接と2つの面接を経験します。

 

しかし、上手く行くときは上手く行くものですね。B社の面接でも経歴を見ただけで中身の説明もほとんどせずにOKをもらいました。A社でも同じです。勝因は一つの会社に長くいられたこと。その会社が大手企業であったことです。

 

なぜ長くいられることがいいことかと言うと、人間関係が上手く行かない人は会社を転々としますよね。だから、経歴から人間関係で失敗しない人だということを読みとってもらえるのです。また、大きな会社でそういうことができるというのは個人的な信用にもなります。

 

経歴には契約社員というだけで時間は書きません。経歴書にはかなり長いいろいろな経歴を書くこともできました。

そこで、得た仕事は進捗会議にも出たり、本体ユーザーさんの所に説明に行ける本体システムの要件定義という非常に大切な部分を任されることになりました。もちろん、仕事は回りの男の人と同じことを要求されますし、これから先は、新たに入ってくる方の指導や進捗の管理もさせられます。しかし、給料も男の方と同じです。(以前の4割増しになりました)

 

勉強することは、多いですが、今はとても満足しています。
私はユーザーさんと話をし、自分で指導管理をするような仕事に憧れていましたので、今の状況はまさしく望んでいたものそのままです。無駄だと思ったことでも、続けていると何時しか実績となることがあるんだなあ、と実感しました。

 

私は資格は何も持っていません。
今までの業務の経歴がすべてです。しかし、それも今は売ることができるのです。自分の能力を高く売ることもできるのです。しかし、この仕事を手にするまでに出産後、はじめの会社を辞めてからは、
12年あまり経ちました。

 

「ローマは1日にしてならず」みなさんにもこんな日がくることもあります。
希望を捨てずに、実績、経歴を積み重ねていきましょう!!
また、正社員ばかりが働く形ではないことも、初めて実感しました。